くらげってる
ふたり
ぼんやりと
くらげ
ぼくらの
へやは
夏になると
とろとろと
しつどを増す
よる
食欲がないのと
きみはぼくの
みぎがわをたべた
つぎのよる
食欲がないんだよと
かのじょの
ひだりがわをたべて
いっしょにねむった
せかいの
おわりをつれてきた
まめでんきゅうは
ふたりの体をとおりぬける
なにもかも
みやすくて
わかられてて
わかりきってて
みすかされて
なにもかも
どうでもよくなった
いちまいずつ
いろをぬいで
いちまいずつ
いみをすてて
いちまいずつ
いちまいずつ
たくさんを
すてて
ふたり
ぼんやりと
くらげ。